イラストレーターの仕事が辛い4つの原因と対処法

副業、または本業のイラストレーターをしていて仕事が辛いと感じることは無いでしょうか?

クライアントとの関わり合いのこと、報酬金のこと、労働時間のことなど悩みは尽きません。

 

今回はその中でもイラストの受注をうけたものの、仕事が辛くなってしまう4つの原因とその対処法をあげてみました。

仕事が辛くなる原因を4つに分けてはいますが、それぞれの原因がリンクしているところもあります。

1つの原因にとらわれず、4つ全てを読んで頂きたいです。

基盤のマインド構築と行動を臨機応変に変える柔軟性を持って、あなたが今後イラストレーターとしてより仕事に取り組んでいけるようになれば幸いです。

 

 

 

 

イラストレーターの仕事が辛い理由1 安価の仕事をしている

原因:1枚当たりの作業量に対して単価が安い

あなたの営業の活動拠点はどこになっていますか?

最近ではSNSやクラウドソーシングから仕事を受けることが出来ます。

わざわざクライアント先に出向いたりしなくても、インターネットを使ってオンライン上で仕事を確保できる便利な時代です。

そしてデジタル技術や機器の普及で多くの人がイラストレーターになることが出来る時代です。

 

そんな中で戦っていくために、あなたは価格競争をしていませんか?

イラストの仕事が辛くなる原因は作業量に対する単価の安さではないでしょうか?

 

 

例えばSNSなどで使えるプロフィールアイコンですが、相場が大体3000円~5000円です。

これでも少し高いくらいです。

某サイトでは500円で売っている人もいます。

 

ここで問題です。

月収30万欲しい人が、500円のイラストで稼ごうと思ったら一体何枚描く必要があるでしょうか?

 

 

答えは600枚です。

1日20枚描かないと到達できません。

 

 

では3000円ではどうでしょうか?

答えは100枚です。

先ほどより労力が6分の1になりました。

1日の作業分も3枚程度です。

 

 

しかし現実的に考えて、どちらも毎月そんなに依頼が来るわけでもありません。

またアイコンは一つ出来てしまえばそれでお終いです。

よほどあなたを気に入ってくれた人なら別の注文をしてくれるかもしれませんが、ほとんどはリピーターにはなりません。

 

 

しかしこれが1枚1万円3万円5万円だったらどうでしょうか?

30枚10枚6枚・・・

労力はどんどん減っていく一方で収入は上がります。

また1枚30万の受注があればもうなにも言うことはありません。

 

 

対策:思い切って値上げする

常に新しい顧客を探す営業と描く作業をしていては、とても1年ももちません。

常に自転車操業状態です。

単価が安い仕事ばかりをしていると、とてつもない心身の疲弊があります。

 

解決策は1枚当たりの単価をぐっと上げるです。

少なくとも2~3倍、金額によっては10倍以上にあげてしまいます。

 

値段を上げたらお客さんが来なくなってしまうのではないか?という不安もあると思います。

しかしここが大きな考えの違いです。

 

ファミレスと高級店で客質が違う、というのを聞いたことはありませんか?

  • 500円のランチで大声で文句を言く横柄な客
  • 50,000円のディナーでスマートな客

あなたならどちらにサービスを提供したいでしょうか?

 

聞くまでもありませんね。

 

残念ながらお金を出し渋る人ほど横暴な態度な方が多いです。

これはクリエイター業界にも言えます。

自身の活動を長く続けるためにも、お金でお客を選別する必要があります。

 

本当にお金を持っている人はクリエイターを尊重してくれます。

あなたにだから任せたい、自分に投資するためにあなたに描いてほしい!という人たちです。

 

また予算の都合でお金を使わなくてはいけない人たちもいます。

その人たちはたくさんお金を使いたい、私はお金をたくさんもらいたい

まさにWIN=WINな関係です。

 

そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、一度こういった体験をすれば納得できるはずです。

マインドを切り替えてトライしてみてください。

 

 

 

イラストレーターの仕事が辛い理由2 下請けになっている

原因:作家性を尊重されず、都合よく使われている

私の経験で大きなイベントのパンフレットにイラストを描かせてもらえることになったのですが、私の立場は完全に下請けでした。

まず向こうからの指定でイラストカットの値段に対しての交渉をさせてもらえませんでした。

他にもデザイン料や二次配布料や著作権についてもです。

 

それでも大きな実績になるからとトライしてみたのですが・・・

6パターンもの違うテイストでのイラストを無料で出したのも関わらず、全部一緒にしか見えないから気に入らないという理由で、再度イラストの要求をされました。

 

完全に下請けとしてなめられ、良いように使われている例です。

本来ならイラストレーターに頼んだ時点で、その人にデザインを任せるべきなのです。

しかし自分たちの思い通りのイラストが出てこなければ気に入らず、もっとよこせと言ってきているのです。

 

本来イラストレーターにはそれぞれの作家性があります。

その作家性を無視している横柄な態度なのです。

どうしても別のデザインが必要なのであれば、クライアント側がそれ相応の時間とお金を準備するべきなのです。

しかしそれも無く明日には出せと言われる状態でした。

そして頑張って出したものの音沙汰なし・・・突然連絡のダメだしです。

最終的なイラストも提出したものの、よほど気に入らないのか音信不通にされました。

これが会社のすることなのかと目玉が飛び出る気分でした。

 

 

このようにクリエイターの作家性を尊重せず、金さえ出せば言うことを聞く!と自分たちの都合のいいように使おうとする人たちがいます。

これが下請けだとモロに損害を食らうのです。

  • どうせ仕事ないんだろ?
  • 大きな仕事やらせてやってんだから有難く思え

そんな態度がひしひしと伝わります。

 

またこういった会社は金額に関しても買いた叩きをしてきます。

先のイラストレーターの仕事が辛くなる原因1でも述べたように、安価な金額のくせに横柄な態度を取られ続けられては心身が持ちません。

私の場合半年近くの拘留があるのに10万程度の金額にしかなりませんでした。

 

 

対策:信用できる顧客を自分で獲得する

このように下請けにならないためには、自分対起業(行政)という形で仕事を取ってくるのが一番の方法です。

下請けの場合、制作会社をいくつも挟んでいる場合があります。

どこのだれだかわからない人に勝手にダメ出しをされるだけでなく、どこがダメなのかが正しく自分に伝わってきません。

特に間に入っている人間の通達と営業能力がポンコツだと、都合が悪いことは我関せずで全て下請けに振ってきます。

(そして自分は悪くない!という態度)

 

こういった事態を避けるためには、直接意見が聞けるような体制が必要です。

そのためにも自分で直接営業して仕事を取ってくる必要があります。

 

いざ仕事を取ってきた場合、駆け出しのイラストレーターによくありがちなのですが値段を低く設定しがちです。

しかし実績がある無しに関わらず、自分の創作の価値を下げないことが大切です。

 

 

とはいえ下請けでも直接営業でも、最終的には人と人との縁です。

合う合わないがあるでしょう。

そういう場合は返金してしまい、さっさと関係を断ち新しい仕事を探しましょう。

嫌な相手と仕事をしていると、モチベーションどころかクリエイトの質まで下がります。

 

日本では子どもの頃から「誰とでも分け隔てなく仲良くしなさい」と教育されます。

しかしフリーランスのビジネスはそうではありません。

自分と意気投合できる相手とだけ仕事をすればいいのです。

 

 

イラストレーターの仕事が辛い理由3 何を描いても相手が納得しない

原因:完成イメージが無く思い付きで要望する

間に誰も挟まず直接やり取りをしていても、中には何度も何度も修正をさせられてなかなか完成に到達しないケースがあります。

なぜでしょうか?

 

それはクライアントが完成のイメージを持ち合わせていないからです。

 

なんとなくふんわりとしたイメージで、とりあえずイラストレーターが何とかしてくれるだろうという気持ちで依頼されてくるとこうなります。

こういったクライアントの全てが悪いわけではないのです。

 

悪いのは、イメージが無いならイラストレーターにデザインをおまかせすればいいのに、それでは気に入らず自分であれこれ考えて、思い付きをやらせようとしてくることなのです。

 

例えば起業したいAさんがコンサルを受けるとします。

しかしAさんには何がやりたいかも何が得意かもわかりません。

とりあえずコンサルが何とかしてくれるだろうと考えています。

コンサルがヒアリングをしたり提案をしたりしても、Aさんは実際に行動を起こしません。

都合のいい理由をつけては行動せず、コンサルに情報提供をさせてるばかりです。

 

このような他力本願状態がクリエイト業界でもあります。

 

職人気質な方にありがちなのですが、イラストは良いものを描けば納得してくれるわけではありません。

こういった他力本願で要望ばかり言う相手には、どんなに素敵なイラストでも受け入れる気が無いのです。

 

対策:修正回数制限とイラストデザインを説得する

まずは修正回数を制限しましょう。

通常は2~3回です。

こうやって制限を設けることで、相手にも緊張感を持たせることが出来ます。

また制限回数以上の修正には追加料金が発生することをはっきり伝えましょう。

1回につきいくらと明言してしまうことで、なんとなくの思い付きで修正を依頼されないようにしましょう。

 

またこちらもなぜイラストをそのように描いたのか(デザインしたのか)を自分の言葉で説明できるようにしましょう。

あなたのこういうコンセプトからこのようにデザインした、と。

そうやって説得させる方法もあり、そういうことならと納得してもらえる場合もあります。

 

 

しかしどうしても相手が折れないようであれば、交渉決裂と言うことでその案件は断りましょう。

既にお金をもらっている場合は返金してしまいましょう。

さっさと縁を切ってしまいます。

(金額は全額から作業分差額とケースバイケースで)

 

こちらではあなたの要望を叶えることは出来ません。

料金は要りませんのでお引き取りくださいと、毅然として断ります。

 

この現象はファミレスで3つ星レストランの味を要求しているのと同じくらいな無茶なことを言っています。

飲食店で味が気に入らないから俺好みにしろというでしょうか?

言いませんよね?

言う人はただのクレーマーです。

 

交渉決裂後は作品が勝手に使われないように注意が必要です。

なるべく制作途中の見本画像にはSANPLEの表記を入れておくと安心です。

そしてもし勝手に使われているのを発見したら法的手段をとると警告をしましょう。

著作権を譲渡していない限り、こちらが負けることはありません。

相手がそれでも応じない場合は弁護士など専門家に相談しましょう。

 

 

大切なのはこの原因3の場合、あなたにイラストレーターとしての実力が無いから作品が出来ないのではなく、クライアントがイラストレーターをコントロールしようとすつことに問題があるのです。

 

 

 

イラストレーターの仕事がつらい理由4 体力と時間が無い

原因:自身の体調や体力、家族のケアが必要

これは私が今もっとも直面している問題で、仕事形態をシフトしたやり方です。

現在私は1歳の息子を保育園に入れて仕事をしていますが、なかなか思うように作業や営業が出来ません。

保育園あるあるなのか、最低でも月に1回は風邪か熱で休みます。

ようやく治っても早引きしたりすると月のうち1週間は何もできない時があります。

 

まだ夜泣きをするので夜の作業も出来る時とできない時があります。

寝かしつけにも苦労していますので、そのまま寝落ちということもしばしばです。

 

他にも介護が必要な家族がいたり、ご自身の体調的な問題などで営業と受注作業の両立が困難なことがあります。

これが一時的なものであるのか、それとも永久的なことなのかでも状況が変わってきます。

 

こういった問題を抱えている場合、一番気になるのはお客様への対応ではないでしょうか?

  • メールの返信が出来ずお客様を怒らせたらどうしよう
  • 急ぎの案件なのに子どもがいて作業が出来ない
  • 体調が悪いからたくさんの仕事がこなせない

 

それでもと体を壊しては意味がありませんので無理は禁物です。

こういった生活での中の制限がイラストレーターの仕事が辛いと感じる原因の場合もあります。

 

 

対策:コンテンツやロイヤリティーフリーのイラストを売る

自分でコンテンツを作れる方はそれを売るという方法があります。

私の場合は漫画です。

エッセイ漫画でアドセンス収入を得たり、電子書籍としての販売も検討しています。

また同人活動をしていた経験を生かし、一般的なストーリー漫画や成人向け漫画を販売にも着手しています。

電子書籍の場合、印刷費の削減と在庫リスクをなくすことが出来ます。

ローリスクハイリターンでの収益が見込めます。

しかし膨大な電子書籍の中で自分の本を見つけてもらうためにはこまめな宣伝とファンの獲得が必要です。

そこに労力を割かなくてはいけないことだけは頭に入れておいてください。

 

 

漫画コンテンツ以外にも、油絵の具や水彩のようなアナログ作品やYOUTUBEのような動画コンテンツなど販売できるものは何でもあります。
ブログだってそうです。

有益な情報をコンテンツとして配信し、広告収入やアフィリエイトで収益を出しています。
またいらすと屋さんやぱくたそのようにフリーのダウンロード素材サイトと言う手もあります。

この場合はブログと一緒で、アドセンスを張って収益を出します。

とにかくコンテンツを作ることが出来るのであれば、それが強みになります。

 

 

他にもロイヤリティーフリーのイラストを売ると言う方法もあります。

実はイラストを求めている人の中には、欲しいけれどわざわざオーダーメイドするほどではないと思っている一定数の客層が存在するのです。

イラスト販売できるサイトはこちらのサイトがきれいにまとめてくれていますので、参考にしてみてください。

自分のイラストや絵をネットで売る、販売するサイトと方法!

 

自分をキャラクターにしてほしい人ならともかく、お花や家具などポスターやチラシを作るのにちょっとしたイラストが欲しい人はわざわざオーダーメイドしようとは考えません。

既にパッケージとして存在している素材を必要としています。

 

人物イラストに関してもそうです。

オーダーメイドでは無く汎用性の高いラストを求められていることもあります。

その人たちのためにイラストを描いてパッケージにして販売することで、締め切りや対応に追われることが無く自分のペースで仕事をすることが出来ます。

 

商品が出来ない限り収入はありません。

また作ったイラストが売れない可能性もあります。

しかし忙しい日々で身を削ってまで営業と顧客対応をして、もしかしたら先方に迷惑をかけるんじゃないか?というストレスから解放されます。

 

こういった素材販売の場合、ただ商品を置いているだけでは当然たくさん売れることはありません。

自分自身で宣伝する必要があります。

この場合どうやって使うと魅力的か見本を作り、合わせて提示していくことでよりお客さんに買ってもらえる可能性が高まります。

 

試食販売で新しい商品を売る時、どんなに美味しいものでもお客さんがどのように食べたらいいのか分からない商品は買われることはありません。

だから調理の見本を見せて食べてもらい興味を持ってもらうのです。

日本になじみのない食材ですと、レシピを一緒に渡すことでより購買意欲を高めている手法が取られているのと一緒ですね。

 

 

コンテンツにしろ素材販売にしろ、まずはたくさんの商品を出して、長く活動していく必要があります。

一つの商品が爆発的に売れることはそうそうありませんし、持続性もありません。

商品棚に一つしかないお店と、たくさんの品ぞろえのあるお店ならどちらを選ぶか?と同じです。

 

またコンテンツや素材作りを積み重ねていくことにより、いざ営業が出来る時期になった時に今までの商品がポートフォリオになります。

どの時期にどのような商品がどれだけ売れたのかを分析し、その分析による営業が出来ます。

実際に売れた販売実績を見てもらうことが出来るので、受託の実績が無いからと値下げをする必要がありません。

前述したように、買い叩くような相手とは商売をしないことです。

 

コンテンツや素材販売はすぐに成果が出ず種まきの時期をぐっとこらえなくてはいけません。

目に見える収入が見えず不安にもなります。

しかし毎日着実に行動を起こしていけば結果はおのずと出てきます。

 

 

 

イラストレーターの仕事が辛い時は原因を調べて対策をする

以上、4つの原因と対処法を紹介しました。

イラストレーターの仕事が辛いと感じる時は、なぜそう感じるのかをまずは分析してみましょう。

改めて考えてみることで4つのうちのいくつか当てはまることでしょう。

その時は対処法を実行して、自身の労働環境をより良くしましょう。